近年、就職市場において「Z世代」と呼ばれる1990年代後半から2010年代初頭に生まれた若者たちが主な求職層となっている。
Z世代は、デジタルネイティブとして生まれ育ち、価値観や働き方への考え方が従来世代とは大きく異なる。
企業がZ世代を採用するためには、彼らの特性を理解し、それに合わせた求人票の書き方を工夫することが求められる。
以下、Z世代に響く求人票の特徴と、ハローワークインターネットサービスを活用するメリットについて説明する。
Z世代には次のような傾向があるとされている。
ハローワークインターネットサービスは、無料で求人情報を全国に公開できる公的な求人サイトであり、
Z世代へのアプローチにも有効である。
主なメリットは以下の通り。
Z世代に響く求人票を作成するには、「具体性」「透明性」「柔軟性」の3点が重要である。
抽象的なスローガンではなく、リアルな仕事内容や社員の声を通じて「この会社で働く自分」を想像させることが鍵となる。
さらに、ハローワークインターネットサービスを活用すれば、公的な信頼性を保ちながら、全国の若手求職者に向けて効果的に情報を発信することが可能となる。
今後の採用活動では、こうした視点を踏まえた求人票づくりが、Z世代採用成功の重要なポイントとなるだろう。
最後に参考資料として各世代の特徴の一覧を紹介する。
各世代の特徴を踏まえ、求人のマッチングミスがないようにしていただきたい。
(参考)日本の世代区分・特徴一覧
|
世代名 |
生まれた年代(西暦) |
主な時代背景・社会状況 |
特徴・価値観 |
キーワード・文化 |
|
団塊世代 |
1947〜1949年 |
戦後のベビーブーム期。 高度経済成長の中心。 |
集団主義・努力・会社への 忠誠。 物質的豊かさを追求。 |
学生運動、高度成長、 企業戦士、マイホーム |
|
バブル世代 |
1965〜1970年 |
バブル景気を体験。 就職・消費が活発。 |
華やかで楽観的。 ブランド・ステータス志向。 |
ブランド、ディスコ、 ジュリアナ、好景気 |
|
氷河期世代 (ロスジェネ) |
1970〜1985年 |
バブル崩壊・就職氷河期。 経済低迷と非正規増加。 |
現実的・慎重・安定志向。 努力が報われにくい世代。 |
非正規、格差、 草食系、就職難 |
|
ミレニアル世代 |
1981〜1996年 |
IT・インターネット 普及期に成長。 リーマンショック経験。 |
SNS・グローバル志向。 多様性・柔軟性を重視。 |
SNS、自己実現、 グローバル化、 リモートワーク |
|
ゆとり世代 |
1987〜1996年 |
「ゆとり教育」実施世代。 詰め込みから脱却。 |
マイペースで合理的。 上下関係よりもフラット志向。 |
ゆとり教育、個性、SNS、 脱・根性主義 |
|
Z世代 |
1997〜2012年 |
スマホ・SNSが当たり前。多様性とSDGsの時代。 |
多様性・サステナブル志向。 情報感度が高く現実的。 |
TikTok、ジェンダー平等、 SDGs、YouTuber |
|
α世代 (アルファ世代) |
2013〜2025年頃 (現在進行中) |
生まれた時から AI・スマホ・タブレット が身近。 |
真のデジタルネイティブ。 創造性・共感力・ 柔軟性が高い。 |
AI、メタバース、 YouTube Kids、 STEAM教育、生成AI |